第29回クララ・ハスキル国際ピアノコンクール(2021年)で見事優勝に輝き、世界の注目を集める中川優芽花をソリストに迎え、ショパンの第1番を披露する。
指揮は、常に作品が持つ魅力とオーケストラの潜在力を引き出し、観客だけでなく演奏者からも人気の指揮者の一人、広上淳一。今回もチャイコフスキーの新たな魅力に気付かせてくれることだろう。
~演奏予定曲目~
作曲家二人展 “Chopin & Tchaikovsky”
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
Chopin:Piano Concerto No.1 in E minor Op.11
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調作品36
Tchaikovsky:Symphony No.4 in F minor Op.36
指揮:広上 淳一
Conductor:Junichi Hirokami
©MasaakiTomitori
東京生まれ。尾高惇忠にピアノと作曲を師事、音楽、音楽をすることを学ぶ。東京音楽大学指揮科卒業。26歳で第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクールに優勝。以来、フランス国立管、ベルリン放響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィル、ロンドン響、ウィーン響などメジャー・オーケストラへの客演を展開。これまでノールショピング響、リンブルク響、ロイヤル・リヴァプール・フィル、コロンバス響のポストを歴任。近年では、ヴァンクーヴァー響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ミラノ・ヴェルディ響、サンクトペテルブルク・フィル、バルセロナ響、モンテカルロ・フィル、ラトビア国立響等へ客演。国内では全国各地のオーケストラはもとより、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管にもたびたび招かれ絶賛を博している。
2008年より14年間にわたって京都市交響楽団常任指揮者を務め、輝かしい時代を築いた。15年には同団と共にサントリー音楽賞を受賞。現在、オーケストラ・アンサンブル金沢アーティスティック・リーダー、マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督、日本フィルハーモニー交響楽団フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)、札幌交響楽団友情指揮者、京都市交響楽団広上淳一。また、東京音大指揮科教授として教育活動にも情熱を注いでいる。2024年第75回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
ピアノ:中川 優芽花
Piano:Yumeka Nakagawa
©Susanne Diesner
ドイツに生まれ育った日本人ピアニスト。2021年、クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝、および聴衆賞ほかもあわせて受賞。2019年以降ロンドンのウィグモア・ホール、デュッセルドルフのトーンハレ、ワイマールハレ、マリインスキー国際ピアノ・フェスティバルなどで演奏。クリスティアン・ツァハリアス指揮ホーフ交響楽団、ポルト・カーザ・ダ・ムジカ管弦楽団などと共演しているほか、ウィーン・コンツェルトハウス、リンツ・プルックナーハウスでも演奏している。2025年6月にはハンブルクのマルタ・アルゲリッチ音楽祭に出演。
2001年デュッセルドルフに生まれる。ロベルト・シューマン音楽大学にてバーバラ・シュツェパンスカのもと音楽の教育を受け始め、ロンドンのパーセル音楽院でウィリアム・フォンに学ぶ。2021年よりワイマールのフランツ・リスト音楽大学においてグリゴリー・グルズマン教授に師事している。2022年3月、クララ・ハスキル国際優勝後初の来日リサイタルは大絶賛を浴び、以後大阪フィル、名古屋フィル、神奈川フィル、東京フィル、読響、兵庫芸術文化センター管、大阪交響楽団、都響、アンサンブル金沢といった国内の主要なオケと共演を重ね、行く先々で絶賛されている。
コンサートマスター:北田 千尋
Concertmaster:Chihiro Kitada