令和5年度公共ホール現代ダンス活性化事業
井田亜彩実 コンテンポラリーダンス公演
コンテンポラリーダンスの本場、イスラエルで研鑽を積んだ井田亜彩実によるくらら初のダンス公演!
≪上演作品≫ ※上演順未定
Species-種-(グループ作品) / Granatus(ソロ作品)
※演出の効果上、開演しますと客席にご案内出来ない時間帯がございます。
お早めにお席にご着席くださいますよう、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
井田亜彩実(いだあさみ)
振付家・ダンサー/「Arche」主宰
筑波大学・大学院にて舞踊学を学ぶ。
2013-2014年、文化庁新進芸術家海外研修にてイスラエルへ留学。
2014-2019年、イスラエルの「MARIAKONG」に所属後、2020年、ダンスカンパニー「Arche」を旗揚げ。
22-23シーズン、日本発ダンスプロリーグ“D.LEAGUE ”へ「LIFULL ALT-RHYTHM」として参戦。
これまで、北村明子、平山素子、石渕聡等、大小島真木等の作品に出演。
近年は、現代美術家大小島真木と共同プロジェクト「Species-種- Chapter2”パンタレイ”」(2022年)、神奈川県共催事業として「52ヘルツのうた」(2023年)を主催。
2023年より、長野県中野市市民会館ソソラホールのプレオープニング企画ダンスワークショップを担当。
また、日本には2人しか存在しない、イスラエル発祥の身体調整メソッド、イラン・レヴセラピストの資格を取得しており、年齢、症状に関わらず幅広い年代の患者に対して施術を行っている。
2011年、NEXTREAM21優秀賞(第一位)、Dance Creation Award 創作の部第二位受賞。
2012年、International Competition of Modern Choreography in Vitebsk 2012.日本人初優勝。
2013年、ダンスがみたい!新人シリーズ11オーディエンス賞受賞。
2017年、Dance Week In Jerusalem招聘。
2018年、Aramat Menashe Festival in Israel招聘(イスラエル)、Quinzena Dance Festival In Almada招聘(ポルトガル)。
2019年、国際交流基金主催J-DANCEに招聘(ベトナム)。
2020年、国際交流基金主催J-DANCE online ver(ベトナム)ワークショップ講師を担当。
2021年、Yokohama Dance Collection 2021 奨励賞受賞。
信州大学非常勤講師。
今回お迎えするアーティスト、井田亜彩実(いだあさみ)さんにコメントをいただきました!
【コンテンポラリーダンスとは】
コンテンポラリーダンスは、直訳すると「現代のダンス」という意味になります。ひとくくりには語ることが難しいのですが、それぞれのダンサーや振付家が、自分の思想や感性に基づいて表現しているダンスです。そのため、その人の数だけの表現があると思います。ただ、共通しているのは、今何を感じていて、何を思っているかということに純粋に向き合って表現しているダンスだということです。自分達が表現したい世界のために、自分達が持ち得るアイデアや表現方法、身体を駆使しています。なので観客の皆様も、自分の感性のおもむくまま作品を体感し、感じていただければと思っています。私たちは常に、ダンスという表現手段を用いて皆様とコミュニケーションを取りたいのです。
【作品のみどころ】
Species-種-
この作品は、私が5年間所属していた、イスラエルのダンスカンパニー“MARIAKONG”を離れ、日本に帰国して最初に創った思い入れのある作品です。
「繋がり」をテーマに、ダンサーや空間、観客との一体感を生み出すことに焦点を当てました。
テクノロジーの発展、感染症の流行などにより、私たちの直接的な関係が希薄になる中、もう一度、人として繋がりを取り戻すにはどうしたら良いか考えました。
きっと、変わらなければいけないこともあるし、意図せず変わっていくことももちろんあります。
もしかしたら、私たち人間がこの先どう生きていくかを問われているのかもしれません。
私はこの作品を通して、一つの種として互いに関わることへの可能性を提案したいと思いました。
この作品を皆様と共有することで何を感じるのか。絶対に何かを感じなければならないということではありません。自由に思考の旅をしていただけたら嬉しいです。その旅の中で、少しでも一緒に繋がれる瞬間があれば幸せだなと思います。
Granatus
この作品は、コロナ禍の緊急事態宣言中、6畳の部屋の中で創った作品です。
時間だけが機械的に進んでいき、どこか空間に取り残されたような感覚の中で、自分が存在しているかも曖昧な日々。この時私は、改めて人との関わりの大切さに気づきました。自分という存在はいろんな方々との繋がりによって生きている。日頃忘れがちな感謝の気持ちです。
私が人と関わるコミュニケーションの方法として用いているのはダンスです。ダンスだったら自分の気持ちや想いを伝えることができます。そこで、外には出られないし、公演の機会も無くなってしまったけれど、場所がなくても、この今の自分の気持ち伝えることができると考えました。
私は今、孤独や、先の見えない不安があるけれど、きっとそれは私だけじゃない。私がたくさんの方に支えられて、今まで生きてこられたように、誰かにとって、少しでも温かい気持ちになってもらえるものを創りたい、希望を持って一緒に乗り越えていけたらと、部屋の中で、遠くの誰かに思いを馳せながら、願いを込めて創りました。
また、作曲家の笠松泰洋さんが創ってくださった音楽も見どころの一つです。ピアノがメインの、優しく温かい人柄が表れる、とても魅力的な音楽です。笠松さんは、蜷川幸雄さんをはじめ、多くの舞台で音楽を手がける素晴らしい方で、私が主宰する”ダンスカンパニーArche”の楽曲も手がけてくださっています。
音楽とダンスの融合、ぜひお楽しみください。
【西条の街やくららについて】
酒蔵が立ち並ぶ、古き良き趣きのある西条。人々も温かく気さくに話しかけてくれました。
馴染みやすく品がある、とても心地よい場所に来られて本当に幸せです。大量のお土産を購入し帰宅しました。笑
そして今回お世話になるくららホール。まず名前がかわいいです!
そして、館全体に活気があり、キラキラしていて、職員の皆様にも、市民の皆様にも大切にされているのだなと愛を感じました。
陽が差し込む窓の多い開放的な設計も魅力の一つで、そこにある大階段もこれまた素敵で、お姫様になったような気持ちになり、心もぽかぽかになりました。
さらに踊らせていただく小ホール!ここも最高に魅力的なのです。観覧席の椅子が緑でかわいい!舞台も気持ちの良い天井の高さと凛とした空間、スタッフの皆様の優しさも感じ、心がときめいております。
初めてのダンス公演ということでこのような素敵な場所で踊らせていただけることは本当に幸せなことで、頑張らねばと気を引き締めております!