4/10(水)に行われました、「2023年度ブルージュ国際古楽コンクール』優勝者によるリサイタル。
チェンバロ部門優勝者マチェイ・スクシェチュコフスキ(Maciej Skrzeczkowski)さんの演奏前に、今回のプロデュ―スでお世話になりました、
山根悟郎氏によるプレトークを実施しました。
くららのコンサートでもあまり馴染みがなかった『古楽』の世界を少しだけ解説していただきましたのでご紹介します。
・(くらら)ブルージュ国際古楽コンクールはどういったものでしょうか?
―(山根氏) 世界で一番難しい、世界最高峰の古楽コンクールと言われています。実際にコンクールのファイナルをこの目で見て来ました。彼(マチェイ・スクシェチュコフスキ)は4番目の演奏者で、これはすごい!と思いました。でも聴衆の拍手は3番目が多かった・・・。しかし、専門家の目で見事に優勝を獲得しましたね。
・(くらら)マチェイ・スクシェチュコフスキさんのお名前、舌を噛みそうになり、難しいですね。
―(山根氏) 練習しました(笑)
・(くらら)天才肌と伺ってますが。
―(山根氏) 練習風景を拝見させていただきましたが、全く迷いがないんです。ミスもなく弾き切ります。凄まじい才能を感じてます。
・(くらら)普段はどんな方でしょう?
―(山根氏) あまり笑わない(笑) 動じない雰囲気があり、大物感が漂っています。しかし、まだ22歳の若さなのであどけなさもあり、実は天然キャラとも言われています。
・(くらら)本日の演奏の聴きどころは?
―(山根氏) バッハは荘厳な音楽で知られていますが、今日は舞曲です。ノリを感じていただきたい。フランス曲は古楽では珍しいですが、実は彼には一番近いものであると感じています。演奏は絶品です!最後に、60年の歴史を誇る、名コンクールではありますが、今回、優勝者による記念ツアーは日本初開催となります。古楽をもっと聴いていただいてバロック音楽の「いま」をもっと身近に感じてほしいです。
・(くらら)ありがとうございました。
今回、客席は満員御礼となり、皆様に山根氏のお話を楽しく聞いていただきました。その後、マチェイ・スクシェチュコフスキさんの一期一会の素晴らしい演奏を堪能。お客様の反応からバロック音楽に関心ある方が多いことも感じられました。
くららでも古楽の世界を垣間見れ、もっとこの分野の音楽のおもしろさを提供できたらと思います。
山根悟郎氏ブログ:office yamane |