ドイツ《伝統の回帰》
広響ミュージック・アドバイザーに就任した重鎮・徳永二男の指揮で、メンデルスゾーンとベートーヴェン、ドイツを代表する作曲家の伝統音楽を味わう。世界を舞台にトップランナーとして活躍を続けるスーパー・ソリスト神尾真由子のメンデルスゾーンはまさに絶品。東広島芸術文化ホールくらら の扉を開け、その豊かな響きとともに、フィンガルの洞窟(スコットランド)~ライプツィヒ(ドイツ)~ハイリゲンシュタットの森(ウィーン)を旅する。
~演奏予定曲目~
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」作品26
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64
ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
指揮:徳永二男
ⓒヒダキトモコ
人気、実力ともに日本を代表する音楽家。2024年4月に広島交響楽団ミュージック・アドバイザーに就任。1966年、当時日本楽壇史上最年少のコンサートマスターとして東京交響楽団に入団。68年ベルリンへ留学。76年NHK交響楽団のコンサートマスターに就任し、長くソロ・コンサートマスターを務めた。N響在籍時代よりヨーロッパ、アメリカに招かれソロ、室内楽公演に多数出演。94年にN響を退団しソロ、室内楽に専念。92年より鎌倉芸術館ゾリステンを主宰し、96年からは宮崎国際音楽祭の総合プロデューサーを経て2011年からは音楽監督を務める。ソリストとしてもモントリオール響やイギリス室内管、ウィーン室内管など、国内外の主要オーケストラからたびたび招かれている。また、08年からは毎年東京でリサイタル・シリーズを行う。16年度文化庁長官表彰を受ける。20年、仲道郁代氏とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会が好評を博す。楽壇生活55周年を迎えた21年には、多数の弟子や演奏家が世界中から集い記念演奏会を行った。CDは、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲集など多数リリース。最新盤は「徳永二男プレイズ R.シュトラウス ヴァイオリン・ソナタ」。桐朋学園特命教授。
ヴァイオリン:神尾真由子
ⓒMakoto Kamiya
4歳よりヴァイオリンをはじめる。2007年に第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝し、世界中の注目を浴びた。ニューヨーク・タイムズ紙でも「聴く者を魅了する若手演奏家」「輝くばかりの才能」と絶賛される。国内の主要オーケストラはもとより、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、バイエルン州立歌劇場管弦楽団、ロシア・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団、BBC交響楽団、ミュンヘン・フィル、イスラエル・フィルと共演。2020年10月、「JSバッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」の新譜を発表。これまで里屋智佳子、小栗まち絵、工藤千博、原田幸一郎、ドロシー・ディレイ、川崎雅夫、ザハール・ブロンの各氏に師事。楽器は宗次コレクションより貸与されたストラディヴァリウス1731年製作「Rubinoff」を使用している。大阪府知事賞、京都府知事賞、第13回出光音楽賞、文化庁長官表彰、ホテルオークラ音楽賞はじめ数々の賞を受賞。東京音楽大学教授。